[書評] 僕の悩みは心の持ちようひとつで解決できるのか?「おかげさまで生きる:矢作直樹」



悩みなんてないでしょ?

そんなことをよく言われますが、日々悩んでばかりいます。

どうしたら仕事がうまくいくのか?
お昼ご飯は何にしようか?
AKB総選挙は誰に投票しようか?

そんな悩みもこの本を読んだらちっちゃいことだなと思えてきました。

現役のお医者さんが教えるその極意は「おかげさま」という考え方です。


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今やうつ病は対岸の火事ではない


厚生労働省の調査では、昨年のうつ病患者の総数は約70万人ほど。その数はこの20年で5倍以上に増加しているんだとか。

うつ病の定義や診断の機会、その他の要因もあるので、単純計算はできないでしょうが、様々な理由で悩みを抱え、それが心身を病むほど悪化、慢性化してしまう人が多いのは事実。

私の身の回りにもうつ病で休職したり、苦しんでいる人を何人も見てきました。


生と死の境目には見えない何かが働いている


今回紹介する「おかげさまで生きる」の著書 矢作直樹さんは現役の医師で救命救急の現場で様々な死と向き合ってきた方です。

医師が懸命の治療を施しても助からないこともたくさんあるでしょう。しかし、その一方で限りなく生存の可能性が低い患者さんが劇的な回復を遂げ、社会復帰することもある。

そこにはどんな違いがあるのか。

著者は言います。

生と死の境目には見えない何かの力が働いていると。

その力のおかげで生きることができるのだと。


日本人は感謝の気持ちを表しながら生きてきた


話を元に戻しましょう。

この著者の主著が深刻な悩みを抱える現代人にどのような影響を及ぼすのか。悩みから救ってくれるのか。

日本では江戸時代に伊勢神宮への「おかげ参り」が流行しました。

日本人は昔から目に見えない何かの力に対して、敬意を表し、「おかげさま」という言葉で感謝の気持ちを表してきたのです。

おかげさまでという言葉もそのひとつでしょう。


生きていること自体が奇跡でもある


僕らはその見えない力に感謝し、生かされている。

決して宗教的な話ではなく、著者はそう思える場面に何度も遭遇してきたそうです。

日々発生する悩みや不快な出来事は確かにつらい。腹の立つこと、落ち込むこともあるでしょう。

しかし、そのこと自体で命まで取られるわけではない。

生かされている。

その言葉を聞くと、東日本大震災後の甲子園で行われた高校野球センバツ大会でのこの選手宣誓を思い出します。




考えないことも解決策のひとつ


いやいや、そんなのはきれいごとだという気持ちもよくわかります。本人はつらいんです。その通りでしょう。

全てがこの発想で解決するわけではありませんが、「考えない」ことも大切です。

考えたって悩んだって解決するわけじゃない。不真面目な自分は気にしないでスルーしちゃう。そんなゆるさも必要なのかもしれない。


おかげさまの気持ちを忘れずに


繰り返しますが、本当につらい時の心境を考えるとこの考え方が万能だとは思えませんし、むしろいいかげんで無責任な言葉と思ってしまいます。

しかし、このおかげさまの気持ちと考えないという決断がほんの少しでも悩みを軽くするヒントになるような気はしました。

要は考え方次第で目の前の出来事に対し、自分自身の受け止め方も変わるということ。

毎朝、目を覚めし、生きていることを実感する。生かされていることに感謝する。

そんな穏やかな心で生きていきたいものです。

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