[書評] 自己表現より他者実現!会話上手になれる3+1のヒント『雑談力が上がる話し方』齋藤孝

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私は人と話をすることが苦手だ。できることなら人と話したくない。

英会話はもちろんのこと、ええ会話もできない。

何を話せばいいんだろう。
あれ、会話のキャッチボールができてない。
だんだんとギスギスした空気が漂ってきた。
ごめんなさい。もう無理です。

そんなことを毎日のように悩んでいたが、コミュニケーション論の専門家である齋藤孝教授の著書『雑談力が上がる話し方』からヒントを頂くことができた。

私がまず目指すべきは話し上手ではなく、雑談上手だったのだ。

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最も必要なのは相手との距離を縮めること


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photo credit: The Rocketeer via photopin cc

お笑いの世界には「前説」というものがある。

例えば、人気テレビ番組『ダウンダウンのガキの近いやあらへんで‼』では、ダウンタウンのフリートークが始まる前に若手芸人が会場を盛り上げるための「前説」をする。

前説の目的は「場を温めること」だ。

ダウンダウンとはいえ、いきなり会場に出てドカンドカンと笑わせることは難しい。

「場を温める」とは会場にいるお客さんとの関係を作り、話を聞いてもらえる空気を作り上げること。自分たちのネタに始まり、楽屋での裏話、その他会場のお客さんとのやり取りを繰り返すことで相手をリラックスさせ、距離を縮めていく。

例えば、セールストークが上手な営業マンがいるとしましょう。立て板に水で話すスキルがあったとしても、客との関係ができていなければ、話を聞いてもらえません。耳を傾けてもらうには、場を温める必要がある。


ではどのようにして距離を縮めていけば良いのだろうか。その答えが「雑談力」である。


誰もが自分の好きなことを話したい


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photo credit: TEDxVictoria via photopin cc

私たちは自分が話さなきゃと思いがちだが、実は誰もが自分の好きなことを話がっているという。

フェイスブックやツイッターが流行っているのも、みんなが好きなことを話したい証拠です。だからそのことを聞いてあげればいい。”話す”のではなく、”聞く”のです。


ペットを飼っている人ならペットのことを、ゴルフが趣味の人ならゴルフのことを聞いてみよう。おしゃれな人なら服装のことを褒めるのも良い。

そんなことどうでもいいじゃんと思うかもしれない。

齋藤孝教授は「中身も結論もいらない」と言い切っている。雑談の目的はあくまでその場を温めること、アイドリングだからだ。

中身のない、結論のない話でも「場が温まればいい」と割り切って聞いてみよう。


「me too」と共感し場を温める


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photo credit: CharlesFred via photopin cc

齋藤孝教授は「雑談の肝は共感すること」と主張する。

具体的には、相手の話に「me too」と相槌を打ってしまえばいいのです。「そうそう」と言っているうちに話が盛り上がっていくのです。


では、雑談力を磨くにはどうすれば良いのか。

相手に質問するばかりではなく、こちらから話題を振ることも必要だろう。

私たちは自分の興味のあることばかり情報収集しがちだ。しかし、雑談のポイントはあちこちに話題を飛ばすことにあるという。

雑談に必要なのは、会話の糸口になる「フック」です。私は読書や執筆の最中、終始、テレビやラジオを流しています。そこから耳に飛び込んできたネタを賞味期限が切れないうちにすぐに出す。これで雑談には困りません。


また、観察することも有効だ。相手の話したいことを聞く以上は相手のことを知らなければいけない。

事前の下調べはもちろん、相手のことをよく観察することも必要だろう。


“さわやか握手”で一体感を作り出そう


handshake  behind a corporative building.Great for any design.
photo credit: MyTudut via photopin cc

最後に齋藤孝教授から「会話の締め」または「とっかかり」として強く提案しているのが、”さわやか握手”である。

コミュニケーションは、”言葉”だけでは足りません。体ごと同調していくことが大事です。つまり握手というボディータッチで、一体感を出すのです。ポイントは微笑むこと、そして「ギュッ」ではなく「キュッ」と軽く握ることです。


異性相手にいきなりこの取り組みをするのは問題があるかもしれないが、握手は相手との距離を縮めてくれる。

私の経験上でも上に立つ人はこういったスキンシップをさり気なく、嫌味なく行っている。

言葉で気持ちを伝えるとともにこの”さわやか握手”をさっそく実践してみたいと思う。

コミュニケーションの基本は自分が楽しむのではなく、いかに相手を気分良くさせるか。

自己表現ではなく、他者実現を意識し、リラックスした気持ちで場を温めていきたい。


今回の3P+1


・場を温めて相手との距離を縮めてみる。

・自分が話すのではなく、相手が話したいことを聞いてみる。

・「me too」と共感して盛り上げてみる。

・キュッとさわやか握手をしてみる。


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